• テキストサイズ

藍色の糸

第2章 藍色の糸 弐


「…何か用ですか?」

結 「いや…ちょっと見学しようかと…」

「剣道部にですか!?」

結 「まぁ、そうなんだけど」

怪しい目で見てた目がいきなりキラキラと輝き出した。と思ったら大きな声で道場に向かって叫んだ。

「先生!! 新しい新入部員が来ましたよ!!」

結 「ちょっと、別に入るって決まった訳じゃなくて…!!」

「ささっ、中に入って下さい!! 女の人でも大歓迎ですから!!」

と、無理矢理中に入ってしまった。

渋々中に目を向けると、細く、白い肌をした人が横に竹刀を置き、真ん中で正座をしていた。多分先生だ。

「戸部先生!! 新入部員です!!」

戸部「ゆらり…」

言葉の通り、ゆらりと立ち上がり竹刀を持って私の方へと向かってくる。

結 「すみませんがまだ入ると決まった訳ではなくて…」

他に言葉を発しない先生は無言で私の方へ来る。

と、次の瞬間、勢いよく私に向かって竹刀を振り下ろしてきた。
/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp