第2章 藍色の糸 弐
結 「っ!!?」
私は素早く小さい子から竹刀を取り上げ、向かってくる竹刀を受け止めた。
「先生の竹刀を受け止めた!?」
結 「…死ぬかと思った!!」
キッと先生を睨みつけた。いきなり生徒に竹刀全力で振り下ろすって何処ぞの田舎の先生だ。
戸部「君、剣道やってるね」
結 「…そうですけど…」
戸部「合格」
結 「へ?」
戸部「今日から君はここの剣道部員だ。自分は、顧問の戸部 新左ヱ門。この子は皆本 金吾だ。」
皆本「よ、よろしくお願いします!!」
結 「ちょっと勝手に決めないで下さいよ!!」
戸部「部員は金吾しかいないんだ。自分も時々しか相手に出来ない。君が居てくれたら嬉しい。」
結「えぇええー…」
もう、どんなに言ったって無理だと悟った。学園生活二日目にして早くも部活が決まってしまった。