第11章 藍色の糸 拾壱
結「あぁあ…… ぅああああっ!!!!」
突然の頭の痛みに叫びだし、頭を抱え込んだ。
頭が割れるように痛い。苦しい。意識が飛びそう…。
すると小指に結んだ糸が結だけ、解けた。
頭の痛みに耐えられず意識が飛びそうな中、結は無我夢中で走った。
尾浜「結ちゃん!?」
三郎「あの時と同じだ!! 追うぞ!!」
五人も素早く糸を解き、結を追って走った。
人々が神社に向かう中、結と五人だけは反対方向へ走ってゆく。
結「いや…いやっ!!!!」
結の頭の中にどっと記憶が流れてきた。前に見た夢が色鮮やかに流れる。
藍色の服を着た五人は今の雷蔵達だ。 髪型は違うけど顔が同じ。
そして学校で逢った先輩達。後輩達。先生。
皆、忍術学園の先生生徒だ。
そして私も、忍術学園の一人の生徒。五年は組の 伏見 結。