第11章 藍色の糸 拾壱
ギャンギャンと先に出店行きたいと騒ぐ尾浜を抑えながら神社に向かった。
本殿までの一本道は案外距離がある。それに人が多くいるためうまく前に進めない。
兵助「皆、迷子になるなよ」
雷蔵「あ、兵助。豆腐屋だって」
兵助「寄ろう。」
竹谷「寄んねぇよ! てか変わった出店だな!」
尾浜「あ!団子ある!」
結「勘ちゃんストップストップ!!」
三郎「…これじゃ前に進まないな」
竹谷「いい事思いついた!」
と、竹谷は隣にいた兵助の袖を掴んだ。
竹谷「隣の人の袖を掴んで行けばよくない?」
取り敢えず竹谷の言う通りに隣の人の袖口らへんを掴んでゆく。
兵助を先頭に竹谷、尾浜、三郎、雷蔵、結の順になった。
取り敢えず竹谷の案で神社に向かった。