• テキストサイズ

藍色の糸

第11章 藍色の糸 拾壱


夏祭り当日。

朝から外は賑やかで、夏祭りを楽しみにしている。

結も朝から皆が選んでくれた浴衣を眺めていた。

紺に赤と白の大きな綺麗な花が散りばめて咲いている。

大きな花を見て五人を思い出す。思わずふふっ、と笑ってしまった。

どこからかお囃子が聴こえる。

コンコン。

誰かが扉を叩いた。

兵助「結ちゃん、今から門の前で獅子舞をやるみたいだよ」

結「本当? 見たい見たい!」

兵助「勘ちゃん達は先に行ったよ。僕達も行こうか!」

結「うん!!」

元気よく部屋を出た。

扉を閉める時、ふと 机の上に置いてある藍色の糸が目にはいった。

光るはずがない糸がキラリ、と光った気がした。

/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp