第9章 藍色の糸 九
結「いたた…」
ようやく結は頭を抑えながら目を覚ました。
起きたのに気づき、カーテンが開いた。
伊作「結ちゃんおはよう。具合いはどうかな?」
結「伊作先輩、すみませんいきなりクラっとしたら意識飛んじゃいました…」
伊作「…軽い脳貧血だよ。」
食満「お、起きたか結」
カーテンからひょこっと食満がニカッと笑ってみせた。
結「すみません、折角誘ってくれたのに倒れたりして」
食満「気にすんなって! しかし、倒れたところが保健室前でよかったな〜 あ、ボーロ食べるか?」
結「食べます!」
私達三人は美味しいボーロを食べながら雑談をした。
気づいたらもう夕方になっており、私は部屋に帰ることにした。
私に気を使って二人は私の部屋までついて来てくれた。
とても優しい先輩だ。 明日、皆に会ったら話そう。
そう思いながら一日を終えた。