第1章 藍色の糸 壱
帰ると言っても、ここの学園にある長屋に帰るんだが。
まぁ、荷物を片付けてないのは確かだ。
長屋に向かうため長い廊下を歩く。ふと、外を見ると池を見つけた。そこには小学生達と見られる子達が楽しく遊んでいる。ついニヤけてしまった。
別に私はショタやロリ好きではない。あ、いや小さい子は好きだけど、そういう趣味ではなくてだな…(略)
心の中で必死に説明をしていたら図書室が目に入った。
結 「嘘!? 部屋反対方向やないか!!」
咄嗟に方言も出てしまった。自分そんな方向音痴だっけ?と思いながら急いで戻ろうと勢いよく後ろを振り向いた瞬間。
「わぁ!?」
結 「わっ!!」
ドンッ
誰かとぶつかってしまった。ドサドサッとその人が持っていたらしい多くの本が散らばってしまった。