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藍色の糸

第1章 藍色の糸 壱


ガララッ。

「はい、今日からこのクラスになる新しい友達を紹介するわよ」

先生の合図で教室に入った。

結「京都から来た 伏見 結です。よろしくお願いします。」

転校生が来たら何処でも見られる興味津々な人、ヒソヒソと近くの子と話す人、意味もなく声をあげる人達の光景を見ながらため息をついた。

(早く一日終わらないかな…)

そこからはよくある光景。休み時間になると自分の周りに集まり質問攻め。対して私は愛想よく答える。

別に自分はコミュ症とかではない。ただただ、何か面倒くさいだけだった。

何だかんだ愛想よく過ごしたら、待ち望んだ放課後になった。よっしゃ、早く家に帰ろう。

「結ちゃんもう帰るの?今から学校案内しようかと思ったんだけど…」

なんと優しい方なんでしょう。でもそんな優しい方に申し訳ないが、

結 「ごめんね、来たばっかでまだ部屋の荷物片付けてないの。じゃ、またね」
と、言い、教室を出た。
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