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藍色の糸

第8章 藍色の糸 八


伊作「どうぞー 丁度先生も居ないし自由だよ。今お茶入れるからね」

と、伊作に誘導され入ろうとしたらトコトコと後ろから誰かが走ってきた。

「善法寺伊作せんぱーい!」

伊作「乱太郎じゃないか! それにしんベヱときり丸も!」

そこには小さい三人組が笑顔でこちらに向かって走ってきていた。

食満「おぉ、お前ら! 夏休みは里帰りするんじゃなかったのか?」

乱太郎「僕は、先生に紙を提出するために来たんです」

しんベヱ「僕は教室に宿題忘れて取りにきたんです!」

きり丸「俺は土井先生待ちっす」

三人はニコニコと可愛いらしく笑っている。

食満「そうかー てかしんベヱ、宿題忘れちゃだめじゃないか!」

しんベヱ「えへへ〜ごめんなさい〜」

ぽっちゃりとした男の子はヘラッと頬を掻きながら謝った。

乱太郎「あれ、食満先輩の後ろにいる人は誰ですか?」

丸眼鏡の子は私の方に指を差した。こんにちはと、挨拶しようと前に出ようとしたら何故か食満は私を前に出させないように拒んだ。伊作も、横から出てきて食満の隣に立った。
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