第7章 藍色の糸 七
結 「善法寺先輩は何故穴に落ちてたんですか?」
伊作「あは…いや〜 僕、不運でよく穴に落ちるんだ」
結(三年で不運、多分この人は保健委員の委員長だな… あの全校で残念な不運の保健委員長がこの人なんだ… 本当に穴に落ちてたし、てか何で穴というか、落とし穴があるんだろ…)
結「ご愁傷様です」
伊作「ちょっといきなり何言ってるの!?」
結「あ、すみません。」
つい、先輩に合掌をしてしまった。可哀想に。
食満「喜八郎めー あれ程穴を掘るなって言ったのに!」
結「誰ですか?」
食満「あぁ、一年い組の 綾部 喜八郎だ。よく色んな所に穴を堀り、落し穴を作る問題児だ。」
結「悪趣味な後輩ですね」
食満「だろ?ったく、こりゃ仙蔵に報告だな」
そうこう話しているとあっという間に保健室に着いた。