第7章 藍色の糸 七
そんな二人のやり取りをボーッと見ていた。
「あ、ごめんな二人だけで話ちまって」
結「あ、いえ気にしないで下さい。」
食満「いやいや、本当に助かったよ! 今回の穴は案外深くて大変だったよー あ、三年は組の食満 留三郎だ!よろしく!」
伊作「本当にありがとう! 同じく留三郎と同室の 善法寺伊作です。よろしく」
結「あ、二年は組の 伏見 結です。よろしくお願いします。」
二人はニコッと優しく笑った。腕にはオリーブ色のリストバンドをしている。
伊作「ねぇ、今時間あるかな?」
結「はぁ、大丈夫ですけど…」
伊作「保健室に長次が作ったボーロがあるんだ。一緒に食べないかい?」
結「え、でも…」
食満「助けてくれた御礼だ。長次のボーロは美味いぞ!」
結「本当ですか?…お言葉に甘えて…」
ニカッと食満が笑った。長次と言う人が作ったボーロが少し気になり、保健室に行く事になった。