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藍色の糸

第4章 藍色の糸 四


「おぉー、大歓迎だよ。今豆腐持ってくるからな!」

食堂の奥では、黒髪で眼鏡をした人がきっちりエプロン、三角巾をして、豆腐を本当に作っていた。

竹谷「俺、二年ろ組 竹谷 八左ヱ門。三郎と雷蔵と同じクラスだ」

尾浜「俺は 尾浜 勘右衛門! 二年い組です!」

結「二年は組、伏見 結です。よろしく」

尾浜「よろしく!」

竹谷「おう!」

いきなり来た来客をこんな笑顔で向かいれてくれて凄く嬉しかった。 男五人の中に女一人なんて傍からみたら変だけど、その変なのを変えてくれる普通でいられるような気がした。

そして、何故か胸が騒がしく感じる。

また、あの頭の奥が疼いた。

結 「っ…」

雷蔵とあってから時々痛くなる頭の奥。何か伝えたいのか、思い出させたいのか、頭の奥が痛くなる。

「はい、お待たせ」

スッ、と自分の前に白い四角が現れた。
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