第4章 藍色の糸 四
白い四角の上に緑のネギと鰹節が綺麗に乗っている。
兵助「どうぞ。あ、自分は 久々知 兵助。勘右衛門と同じクラスなのだ。よろしく結ちゃん」
ニッと眼鏡の奥の目が笑った。
自分も挨拶をし、目の前にある豆腐にいただきますと言い、一口食べてみた。
結「美味しい!!」
兵助「本当!? 嬉しいなー!」
三郎「味を変えたみたいだな」
兵助「流石三郎、ちょっとにがりを変えてみたんだ」
雷蔵「朝のも美味しかったけど、にがりを変えただけで味が変化するなんて凄いね兵助!」
結「朝のって…朝出てた豆腐って兵助が作ってるの!?」
兵助「あぁ、いつもそうだ。」
竹谷「相変わらず美味いぞ兵助!」
尾浜「味が変わったの分かんないけど美味しいよ!」
兵助「そうかそうか!ありがとうな皆!」
その後もどっさりと作った豆腐が出てきたけど皆で美味しく食べた。
そして、色んな話をした。この五人組は小学生一年生からの付き合いらしい。何より五人でよく行動をしているらしい。
そんな仲の五人に私はいて良いのだろうかと思ったが、導かれるように直ぐ仲を打ち解けて、共に行動をすることになった。
やっと、大事な仲間に出会えた気持ちでいっぱいになった。
ずっと一緒なんだなと思うと何故か、悲しい気持ちになった。
何故?
そしてまた、頭の奥が疼く。 じわりじわりと、頭の奥を締め付けていた。