• テキストサイズ

【ペルソナ4】 Shining one Day by day

第7章 ノイズの交差点


「あ!睦月ちゃんだ!こんにちは!」

「菜々子ちゃんこんにちは!せんぱ・・・菜々子ちゃんのお兄ちゃん、今日帰って来るのが遅くなっちゃうから、それまでお姉ちゃんと遊ぼうよ?」

「ほんと?嬉しい!」


鳴上先輩が住んでいるのは彼の叔父の家で、菜々子ちゃんは鳴上先輩の従兄妹にあたる存在だと知ったのは、つい最近の事だった。

林間学校の後、ジュネスのフードコートで勉強会をする際に先輩が連れて来たのが初対面。

その時先輩の事を「お兄ちゃん」と呼んでいたから普通に妹だと思っていた。

少し人見知りな菜々子ちゃん。

初めて会った時も、鳴上先輩の後ろに隠れながらもしっかりと「こんにちは」そう挨拶してくれた。

それが妙に嬉しくて、その日じゅう私は菜々子ちゃんに話しかけ続けた。

それ以来彼女は私の事を、他の先輩達の様に「お姉ちゃん」ではなく「睦月ちゃん」そう呼んでくるようになった。

私の身長が低いのもあって親近感が沸くのか、なんとなく、鳴上先輩の次くらいに懐かれている気がする。

「睦月ちゃん!今日ね、もう少ししたらラブリーン始まるよ!」

「ラブリーン・・・?」

「知らないの?魔女探偵・ラブリーン」

そう言いながらテレビのチャンネルを変える菜々子ちゃん。

ほどなくして、子供向けのアニメ『魔女探偵・ラブリーン』のオープニングが流れ始めた。
/ 238ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp