【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第4章 【短編】Bad luck×××
「せん・・・花・・・・・輩・・・!」
睦月が駆け寄り俺の身体を支えようとしている。
―ッ!?
ドクンと大きく俺の心臓が脈打つ。
その瞬間から、俺は視界と平衡を取り戻した。
が。
「先輩、先輩大丈夫ですか?」
片ひざを着いた俺を下から見上げる様にして顔色を窺って来る睦月。
上目遣いにどきっとしてしまう。
その唇が、妙に艶めかしい。
その髪の香りが、俺の理性を急に乱し始めた。
「睦月、睦月・・・」
さっきのシャドウの攻撃の所為、か・・・?
どうにか気持ちを抑えようとして見ても、身体が言う事を聞かなかった。
「は、先輩!?ぅわっ・・・!」
思わず抱きしめてその身体を押し倒す。
服越しに伝わる温もりが、残っていた自制心すら吹き消してしまいそうだった
「睦月・・・ヤバ・・・逃げろ・・・」
言いながらも俺は睦月に身体を押し付け、その首筋に唇を這わせていた。