【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第3章 レンズの向こうのその背中
歩きながら、里中の言葉が少し心に引っかかる。
「後輩に手・・・か・・・」
「花村、あんた何してんの?行くよ!」
「あぁ、悪ぃ、今行く」
皆より少しだけ遅れて一番後ろを歩く。
この時既に俺は睦月の事を意識するようになっていた。
慕われている気はするけど、それ以上の気持ちが見えない。
いつか守った後輩に、今度は俺が守られてる。
この偶然に俺は少し運命的な物を感じていた。
俺の少し前を、里中と並んで歩くその背中。
歩く度に長いポニーテールが揺れる。
頼むからさ、もうちょっとその心、俺に見せてくれねぇかな。
第二章 終