【ペルソナ4】 Shining one Day by day
第2章 【短編】雨とそのシャツに包まれたら
帰り道、急な大雨に打たれていた所を、通りかかった鳴上先輩が頭上から傘をさしてくれた。
「もう遅いと思うけど」
先輩は全身ずぶ濡れの私を見てそう呟き、悪戯っぽく口の端を上げている。
「そんな恰好してたら、風邪を引くよ。家に寄って行かない?」
突然お邪魔するのは気が引けて、辞退しようと顔を向けると、もう私が何を言うかを判っているように私の言葉を遮る。
「すぐそこだし、ほら、行こう」
少し強引なその態度にドキドキしてしまう。
「お邪魔します・・・」