第1章 転入生
『人使〜どうしよう…』
大好きなあったかいうどんを食べながら相談する。
俺が女にもなれるという事実は幼馴染の人使しか知らない。
「お前がいなくなるのは寂しいが、家隣だしいいんじゃねぇか?」
違う、そういう問題じゃなくて。
『俺そんなに友達はいねぇけどモテるし、普通科にいたいけど、ヒーロー科に行ったら憎まれんじゃないかって』
「おい、自慢に入るな。まぁたしかに…入りたくても入れないやつなんていっぱいいる。俺もその1人だし。ただ、亜依が編入するんだったら祝福するんじゃねぇか?」
『そっかー。』
俺、本当に大丈夫かな…いじめられたりしたら
変なこと考えずに行こう!
大丈夫大丈夫!
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クラスの皆に別れを告げて、
ダッシュで家に帰る。
『解除…。』
言葉と同時に性別を反転させる。
これが普段の家での姿なんだけど
外だと胸が重くて肩がこる。
だから男の方が楽だ。
自分で言ったらあれだが
両方美人、イケメンじゃないかと((
時期にバレそうだけど。
相澤先生、寮とかいってたな…
嫌な予感しかしねぇ。