第2章 寮生活
しまった…
百のベッドでそのまま寝ちゃったけど
腰と全身が痛くて動けない…。
『百ー』
「ん…亜依…すやぁ…」
あ、ダメだこれ寝ちゃってるわ。
壁伝っていったらワンチャン…?
なんとかドアノブを開けて、よちよち歩く。
誰かに見られなきゃいいけど。
エレベーターまであと数メートル…
まじしんどいわ。
爆豪のおかげであざは広がっていってないけど。
あ、待って四つん這いだったらエレベーターあかない感じじゃ…
階段いけるか?
手すりあるしなんとかいけるんじゃないか!?
悪魔「行ける行ける」
天使「諦めろ、今のお前じゃ無理」
天使めちゃくちゃ辛辣じゃないっすか。
まぁ手すり持てば行けるか!
一段一段丁寧にっ!?
やべっ落ち…
『ん…?』
衝撃が来ない?
「っぶね…俺じゃなきゃやばかったぞ!大丈夫か?」
聞き覚えあるなぁ…
目を開けると硬化状態の鋭児郎。
『えいじろ…ありがと。…なんで女子側の方来てるの?』
「亜依こそ爆豪の部屋の隣だろ?爆豪が不機嫌でさー、真相解明しようとお前の部屋行ったらいねぇから探しに来たんだよ。」
『鋭児郎大変だね…』
「とりあえずおぶるわ…その様子じゃエレベーター乗れなかったんだろ」
うっ…図星だよ。
乙女の心を弄びおって…!なんてやつだ!
鋭児郎の背中あったかい…安心するなぁ。
「ほれ、着いたぞ…って寝てんじゃねぇかよ。」
ガチャ
「亜依寝ちまったー。ここ寝かしとくぞ。」
「クソ髪俺のベッドに何置いてんだよ。」
「え、いいだろ別に。後で一緒に風呂いこうぜー、じゃあなー。」
…ッチ