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〖 IDOLiSH7 〗カラフルパレット

第5章 聖なる夜に、愛が降る ( 千 生誕 )


「万···ありがとう」

万「え、急になに?」

「僕を愛聖と出会わせてくれて···ありがとう」

万「ん?ごめん、よく聞き取れなかった。千、もう1回言ってみて?」

妙な笑顔で言う万理は、ぜったい···聞こえてるはずだ。

「もう言わない」

万「えぇ···千って意外とケチ···」

「なんとでも言えば?っていうか、起きたなら帰れよ。明日も仕事あるんだろ?···有能事務員」

ツンと横を向いて言い放てば、万はやれやれと言わんばかりに肩を竦めて見せた。

万「じゃあ、そろそろお邪魔虫は退散しますか、百くん?ほら、この後···俺んちで編集作業しよう」

「万、聞こえてるから」

万「あ、聞こえちゃってた?」

「わざと聞こえるように言ったんだろ···悪趣味」

万「そういうこと言ってると、愛聖に愛想つかされるからね?」

···。

万はすぐそうやって···いや、今はいいか。

帰り支度を終えた万とモモを玄関まで見送る。

万「千、分かってると思うけど···まだ授からせるなよ?」

『えっ?!ば、万理なに言ってるの?!』

恥ずかしがる愛聖をそっと抱き寄せ、万を見る。

「さぁね?···今夜はサンタがプレゼントを配る日だから···僕にもあるかもよ?」

『千?!』

百「ユキとマリーの子供が産まれたら···かわいいだろうなぁ···ね!産まれたらオレも抱っこしていい?!」

『まだ産まれないから!』

「そうね···これから作るんだから」

『やめてよもう···みんなして···』

真っ赤な顔を隠す愛聖をみんなで笑いながら、じゃあ···と静かにドアを閉めた。

いつか、僕に守る者が増えたら。

そう遠くない未来を思い描いて、これからもずっと隣にいる···小さな温もりを、また抱き寄せた。















~ END ~


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