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〖 IDOLiSH7 〗カラフルパレット

第4章 一織には負けねーからな!! ( 和泉 三月 )


「そんな事は気にすんなっての」

『一織さんにたくさん怒られちゃって。兄さんに心配かけるな!って』

一織に?

まぁ、怒ってたっちゃ怒ってたけど。

あれは一織の構いたがりの裏返しみたいなトコもあるしなぁ。

「あんだけ熱出してりゃ、オレじゃなくても心配するっての。ほら、食えそうなら少しでも食っとけ?」

取り分けたお粥を掬い、ふぅふぅと冷ましながら口元へと運んでやる。

一織が小さい時も、こうやって···あ。

「わ、わりぃ!つい」

危ねぇ、オレ今とんでもない事するとこだった。

クスクスと笑い出す愛聖と目が合い、恥ずかしさが増していく。

『三月さん?ちょっと恥ずかしけど、せっかくなので···お願いします』

「え?」

『だから···お願い、します』

「お、おぅ···分かった。ほら···あ~ん」

お互いに妙な緊張が走りながらも、ひと口、またひと口とお粥を掬っては食べさせる。

もし、一織だったら。

何の抵抗もない “ フリ ” をして食べさせるだろうな。

いや、今それ考えんの···やめよ。

オレにはオレにしか出来ない事、そういうこともあるだろうから。

『ごちそうさまでした。三月さん、とっても美味しかったです』

「お粗末さまでした···なんてな」

実際、作った量の半分も食べてないけど、今はそれが精一杯なんだろ。

「早く治せよ?オレだけじゃなくて、みんなも心配してんだからな」

『はい···』

「薬飲んだらまた寝とけよ?寝るのが一番早く治るからな」

ベッドに寝かせて布団を掛けてから言って、オレはドアを開け···

大「あ、やば」

環「ヤマさん押すなって」

一「私は止めましたよ」

ナ「oh...ミツキだけマリーとラブラブしてズルいデース」

···。

「お前ら······ここでなにやってんだァ!!!」

壮「三月さん、病人がいるから静かに」

壮五まで?!

大「いやぁ、イチにミツが介抱してるって聞いて、な?」

「な?じゃねーよ、おっさん!」

壮「だから病人が···」

あ~くそぅ!もどかしい!!





それから数日、なにかにつけて大和さんに絡まれる日々が続いた···



大「ミツ。オレにもあ~ん、して?」

「す~る~かっ!自分で食え!!」





~ END ~

















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