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〖 IDOLiSH7 〗カラフルパレット

第3章 お兄さんこういうの苦手なんだよ ( 二階堂 大和 )


万理さんの口元には、オレ達よりくっきりとキレイな赤い唇の跡。

百「あーっ!イイなぁみんな!羨ましいっ!!」

また面倒なのが増えた···

『じゃあ百ちゃんにも大サービスね!』

百「マジで?!やったぁ!じゃ、お願いしマース!」

『はぁ~い!じゃあ···』

さっきと同じようにチュッと音を立て、愛聖が口付けた。

百「オレだけほっぺ?!」

『二階堂さんと千は特別なの!演者だから』

百「だってバンさんはほっぺじゃないじゃん?!」

万「百くん···俺は愛聖にイタズラされただけだから」

百「オレもイタズラされたい~!」



···なんだよ、このテンション。

この後オレ達、撮影あるんだぞ?

『じゃ、私もっかい着替えてくるね?千に大事にされた後だけど、これからまた二階堂さんに手荒くされる予定があるから』

「おい、誤解を招く言い方しなさんなって」

百「えぇっ?!もっとおしゃべりしたかったなぁ!」

千「大和くんに何度も乱暴されて大変かもだけど、僕が何度でも···優しくしてあげる」

「お生憎様!次は···キメるから」

ピクリと反応するこめかみを押さえ、オレはオレで支度に入る。

さっきの···あんなの見せつけられたら。

負けちゃいらんない。

いつか聞いた、一生懸命ってヤツを試してやりますかね。




「二階堂さん、お願いしマース!」

「はい!いま行きます!」

手にしていた台本を万理さんに預け、前に出る。

何事も経験。

苦手は克服しないと、これから先が···待ってるからな。

歩きながらメイク直しをされ、衣装のシワも直される。

よし、完璧。

そんじゃ、オレなりの一生懸命···頑張りますか!

「二階堂さん入りマース!」




「よろしくおねがいします!」
















~ END ~

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