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【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第9章 決意



その日、流衣は朝から保健室にいた──ということに、なっている。

実際には、仮眠室にいたのだが──サボっていたという事実は、変わらない。

何故なら、その日は──人命救助訓練があったからだ。
流石に実技授業を連続して見学するという訳にはいかない。クラスメイトたちに、違和感を植え付けてしまうからだ。

自分が特別な事情をもつ人間なのだと、悟られてはいけないのだ。
そして、その部屋で──彼女は、オールマイトを前にけらけらと笑っていた。

「あなたって人は本当に…馬鹿なんじゃないですか?最っ高のお人好しっていうか……授業も自分の体力もそっちのけでヒーローしちゃうとか」

流衣は、オールマイトの秘密を知る、ごく僅かな人物の1人だ。
生徒ではあるものの、扱いは雄英教師陣とほぼ変わりなく、また、知っていた方が都合が良いために知らされているのだ。



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