第5章 意識の違い
「あーっ!いたいた、緑谷!良かった、まだ帰ってなかった!!」
オールマイトと話していると、校舎の方から名前を呼ばれた。
聞き慣れない声だったので、驚いてそちらを見る。
「何……って、時暮さん!?」
緑谷の言葉に、オールマイトも驚いている。
「えっ、時暮君!?」
──………?
オールマイトの態度を疑問に思ったものの、今は流衣が優先だ。
「なっ何、どうしたの?」
流衣とは今日初めて話す。
爆豪繋がりで無関係ではないとは言っても、座席も近くないし、そもそも流衣は人との交流を避けているように見える。
そんな彼女が自分に話し掛けてくるとは思っていなかったため、驚きは隠せなかった。
「これから時間あるかな?少し、話したい事があるんだけど…どう?」