• テキストサイズ

【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第21章 過保護と努力



しかし、流衣が同級生と連まないのは──自分の事情を話すわけにはいかないからだと、訊かれては困るからなのだと──相澤は知っていた。

──"できた友達と距離を置くくらいなら、最初から友達なんて作らない方がいい"。

流衣は、そう考えるタイプの人間だ。

そして、だからこそ──いや、決して家に1人で置いておくのが不安だからなどという理由ではない──相澤はこう言った。

「合宿はあくまで、個性を伸ばすためのものだが──…流衣も来い。
これを機に、親しくなればいいだろ」

お前も友達くらい作れよ。

そう続けると、流衣は何とも複雑そうで、しかし嬉しさが勝っているような──そんな表情をして、頷いた。

「余計なお世話ですぅー」

素直でない言葉と共に。


/ 288ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp