第3章 男と少女
流衣と話し終えてから、相澤は自室に戻ってごろんと寝転がった。
──ひざしの所か。
──あいつら、仲、良いよな…
柄にもなく、2人の仲を気にしてしまう。
昔──…自分が彼女を引き取った時から、流衣はマイクに懐いていた。
フレンドリーな話し方と、"事情"を知っても尚、恐れずにいてくれたという事が、流衣にとっては嬉しいことだったのだろう。
自分が引き取ったのは、個性の相性が良いからであって、決して彼女が選んだわけではない。
もしマイクが自分と同じ個性だったならば、彼を選んでいたのではないだろうか。
年齢こそまだ15だが、彼女の体つきはもう大人のそれだ。