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【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第20章 期末テスト



流衣は心底怠そうに、溜息を吐いた。

「煩いなあ…真面目に受けなくてもそこそこの成績取れてるんだから、別に良いでしょ。放っておいてよ」

「委員長として、見過ごすことはできないんだ!家でちゃんと寝ていないのか!?」

「うるさいなぁ…先生も何も言ってこないじゃん。だからこれで良いんだよ。しつこい」

生真面目に注意し続ける飯田と、ウザったそうに睨む流衣。
遠巻きにそのやり取りを見ていたクラスメイトたちは、苦笑を漏らした。

「あいつら、ホント仲悪いよなー…」
「そもそも時暮に仲のいい人などいるのか?見た事がないぞ…」
「休み時間いつも寝てっし、昼もすぐどっか行っちゃうもんなーアイツ」

何かある度、この2人は衝突している。
いや、飯田だけではない、流衣は爆豪とも仲が悪い──爆豪の場合は、彼が突っかかっているだけなのだが。
浮いているせいか、クラスに仲のいい友人はおらず、それどころか敵(?)が多いという始末。

流衣は何となく他を寄せ付けない空気を纏うためか、仲裁に誰かが入る事もなかった。


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