• テキストサイズ

【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第19章 哀しい笑み



しかし、流衣は相澤の心配を読み取ったのか、微笑みを浮かべた。

「大丈夫。私には、消太がいるから」

──下手くそ。

感情を不器用に隠そうとする流衣を見て、胸の痛みは増幅する。
内側からナイフで抉られているかのような。
焼けるような痛み。

──俺は、お前の友達じゃないんだぞ。

あくまで、後見人。
近しい関係であるのは間違いないけれど。

──同級生と友達になりたいって思ってるの、バレバレだからな。

このバカ、と内心で零してから、せめて自分はと優しく笑いかけた。

「テスト、いい点取れたら…遠出でもするか」

「っ…ありがとう、」

嬉しそうに笑った。


/ 288ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp