• テキストサイズ

【ヒロアカ】"無個性"だけどヒーロー科

第15章 特別な少女





──響きは、何となく男の人っぽいけど。

ヒーローオタクは、思考する。

──でも、何で「名前だけ」僕は知ってるんだ…?
──少しでも知ってるなら、性別とか容姿とか個性とか。

──1つは知ってないとおかしい気がする。

ヒーロー活動は休止して10年ほどになるようだが、それくらいしか時は経っていないのに、何も情報が出てこないのは何故なのだろう。

オールマイトに、訊ねたこともある。
返ってきた答えは、
『あ、ああ…クロノスか……』
と、何とも要領の得ない言葉のみ。

オールマイトはいつも、他人を呼ぶときに「くん」「さん」「少年」など、敬称をつける。しかし、この時ばかりは呼び捨てていた。

そんな事も気になる、と思ったところで、ヒーロー名を発表していない生徒が残り少なくなっていることに漸く気付いた。

慌てて緑谷は渡されたボードに記入した。


/ 288ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp