第2章 ホームレス!?
~桜turn~
いつまでも泣いてはいられないと思い、
涙をふき、寝る場所を探すことにした。
((ホームレスかぁ…。あぁ…また泣きそ…。))
空を見上げ、夜空を見た。
ここの辺りは暗いから綺麗に星が見えた。
でも、涙で視界がぼやけ星空が歪んだ。
涙を誤魔化すために、下を向いた。
だが、涙は溢れ止まらなかった。
((はぁ…疲れちゃった……。))
フラフラな状態の私は疲れはて
近くにあったゴミ捨て場の隣にうずくまった。
((もうここで寝ようかな…。))
体力の限界がきたらしく、顔を伏せ目を閉じようと
したとき
遠くの方から誰かが走ってくるような
音が聞こえた。
((なに?暴走族…? 嫌だな…(泣)))
私は暴走族だと思い、気配を消すため
さっきよりもっと縮こまった。
だが少し気になり顔をあげてみた。
暗くてよく見えないが、誰かが走ってくるのは
わかった。
もう少しよく見てみると、先程ぶつかってしまった
丸眼鏡の少年だ。
凄い血相で走っている。
((何かあったのかな…?))
私は、バレないように縮こまった。
((怖いよ…関わりたくないから縮こまってよう))
少年は気付かず走り去っていった。
安堵のあまり私は思わず声を出していた。
『ふぅ…行っちゃった…バレなくてよかt──』
「おぉぉぉぉぉ!!居たぁぁぁぁ!!」
先程の走り去っていった少年は、
走っているにも関わらず私の声に気付き
とてつない声を出しながら戻ってきた。
焦り私は顔を伏せた。
少年は私の肩に手を優しくポンとおいた。
「大丈夫!?もしかして、桜ちゃん?」
丸眼鏡君は私の名前を口にした。
私の事を知っている人のようだ。