Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第8章 出航
夕食時にローは起きた。
2人で食堂に行き、サンジさんの料理をいただいた。
ローが「美味い」と小さな声で感想を漏らすとサンジさんは得意げに笑った。
「まだ騒がしいな…夜食食うのは何人だ?」
「夜食何だ⁉」
「ピザ。」
夜更け、サンジさんの声が耳に入る。
「モモの助はもう寝ておるかな。」
錦えもんとゾロさんの、というか錦えもんの一方的な戦いはナミさんの言葉で矛先が変わる。
「今 ロビンとお風呂。」
「「「はァ‼?」」」
ドタドタとお風呂の方に向かう3人。
アホくせェ…と、緑頭とフカフカ帽子から聞こえたのは気のせいだろうか。
「なまえ、私たちも一緒に入りましょ?遠慮なんかいらないから!」
「はいっ!」
誰かとお風呂に入るなんて始めてのことだった。
アマゾンリリーでも"一緒に"なんて事はなかった。側近の人はいつも廊下に立っていただけ。姉様達は…いつも別々。ナミさんを断る理由なんてなかった。
その後に目にしたものは…なんていうか……楽しい海賊団だなぁ…。
就寝時はナミさんの誘いを断りローの元に向かった。
「なんだ…あいつらと寝るんじゃねェのか?」
「ローが寂しそうだなーって思ったから来ちゃいました。」
本心は一緒に居たいだけ。
「別に寂しくねェ。」
「あっそーですか。ならなんで肩に頭乗せてるんですか。」
「……首が疲れるからだ。」
ローは昼間のように私の肩に頭を預けている。
素直じゃないんだから…。
「ふふ…おやすみなさい。」
「あぁ…」
昼間あれだけ寝たのにローはすぐに寝息を立て始めた。