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Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第8章 出航


「え…」
「ドレスローザに入ったら、気をつけろ。」
「はい。」

私の隣に腰を下ろすロー。
右肩に重みが加わった。

「ロー?」
「絶対あいつなんかに渡さねェ……離れるな…」

最後の言葉は消えてしまいそうなくらいに小さかった。

「絶対に離れません。キャプテンの思いだけに私は従います。」
「それでいい。」

肩にさらに重みが加わった。
寝てる…。
確かに今日この人は動きすぎた。
よくみれば顔や腕に傷が多くある。
綺麗な顔してるのにな…と思いながら頬を指でなぞる。

「ん…」
小さく呻く。
寝てれば可愛いのに。
よっぽど疲れているのか起きる気配はない。

「なまえー?サンジくんがおやつ作ってるけど食べる?」
「あ、ナミさん。ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。ローが寝ちゃってますし。」
「本当だ。いいわ、後で持ってきてあげるから食べて?おいしいから。」

可愛くウィンクするナミさんはお礼を言うとじゃあね、とまた部屋に戻った。
確かにサンジさんの作るやつは全部美味しいんだよなぁ。
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