Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第8章 出航
「助けてくれてありがとう‼大人になったら僕たちきっと…‼海賊になるよーっ!!!」
「なるなァーっ!!!」
子供たちはタンカーで海軍と島を出ることになった。
海賊が人助けなんて…海軍でさえ麦わらの一味を慕っている。
「…なーに笑ってるんですか?」
「………笑ってねェ。」
「ふふ…」
人助けをする海賊達をみてローは笑った。
全く正反対な性格だけど根は人間だから結局ローも子供を助けたから安心したのかな。
「よかったですね。自分がオペした患者が安全な環境で過ごすことができて。」
「あァ…そうだな。」
ぶっきらぼうな言い方の中に少し、優しさがある。
…意外に子供が好きだったりして。
いや…ないか。
「これから、ルフィさん達の船でお世話になるんですよね?」
「そうだ。…不満か?」
「んー…2人きりの時間減っちゃいますね!…なんちゃってー…はは。」
半分本気…じゃなくて3分の2本気だったりして。
「冗談ですよー…」
「…いつでも時間は作る。」
「え…⁉本当ですか?」
私の頭に手を置きながら答えるロー。
自分でもすごい笑顔なのがわかる。
「ありがとうございます‼」
「"恋人"なら…当然の事だろ?」
「_____っ‼ロー‼」
嬉しすぎて思わず抱きついてしまった。
まさか…ローがあんな風に言ってくれるなんて…。
「っと…、いきなりすぎるだろ…」
そっぽ向きながら文句を言うローだが顔はさっきよりもちょっと赤かった。
「おいお前らー‼俺たちも出るぞー‼!」
ルフィさんの声で体が離れる。
「あァ…今行く。」
自然に手が繋がれた。
幸せだなぁ…なんて今更思ってみる。