Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第7章 昔話
「怪我をしても泣かず、ただおれが与える事だけをただ淡々とこなしていった。たまにおれが菓子を持って行くと無邪気に喜ぶ。いつしか娘の様に接していた。」
鷹の目の目は慈愛に満ちていた。
「だが、おれの契約期間は1年。別れがきた。そいつは1年ですごい成長を遂げた。島一番の強者になった。それはおれからしたら最も嬉しい事。だからおれはそいつの元を離れる事ができた。一つ、彼女に似合う刀を渡し別れを告げてきた。まだ子供な彼女には別れが分からずに「また来てね」と言ったんだ。」
鷹の目は寂しげに帽子を深く下げた。
「そいつがおれを超えるのなら、師にとっては悔しいが嬉しきこと。そいつに超えられるのなら文句はない。いつか、そいつが海軍の厄介になるようなら頼むぞ。」
鷹の目が言ってる奴は海賊になると言う事か。
「そいつの名は?」
「なまえ、ボア・なまえ。可愛い娘だ、みればすぐわかる。今は…12歳か。7年も前の事だが忘れはしない。そろそろおれは行くぞ。話に付き合ってくれて感謝する。」
自分の分の酒を掴みここに来た時のようにさっさと帰ってしまった。