Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第6章 パンクハザード
「麦わら屋との利害は一致してる。同盟はカイドウの首を取るまでだ。作戦成功確率は30%…、失敗したとしても生きて帰れりゃ…良い方だろ。…あいつらとの約束もあるしな…。」
ローの少し顔がうつむいた。
彼も仲間に会う事を望んでる。
だったら私は従うまで。
「はい。絶対に生きて帰りましょう。皆にあったら宴会ですかねー!」
「そうだな。好きなだけ楽しい思いさせてやるか。」
2人で笑いあってから子供たちの手当に移る。
「なまえ、少し離れとけ。」
「はいっ、」
えー、何故か能力でぶった斬り始めた。
興奮なのか恐怖なのかわからない声が沢山あがる。
一通りオペがすむと、扉から声がした。
ローが扉を開けると涙目…というより泣いてるトニーくん。
「…だから覗くなと言ったろう。今ガキ共の体を切り刻んできた…‼」
「ギャーー‼」
「覚醒剤だ……辛い長期治療は避けられねェがな。」
ローの言葉を最後まで聞かずに部屋へ走り出したトニーくん。
「真顔で言うことじゃないですよ…!」
「間違ってはないだろ。」
「まぁ…」
彼からしたら普通の事だろうけどトニーくんからしたらかなりの衝撃だ。
「…モネの事は、悪かったな。」
「…!いえ、気にしてないですよ。あんなの…ただの幻想だと思えば。」
そんな風に思えない事くらいわかってる。あれは確かにあった事で私にできた始めての大好きな友達。
「なまえ、」
「はい……ん…!」
ローの方に体を向けると直ぐ近くにローの顔。唇には少し冷たいけど確かな温もりがあった。
あの日、シャワー室でした感覚。
ただ触れているだけなのにドキドキして心臓が壊れそうになる。
「___っ、ん、」
ツーと首すじをローの手でなぞられて思わず体が強張る。
かなり時間が経ったように感じた。
唇が離れ、ローが首に顔を埋めて囁いた。
「なまえ…愛してる。」
「…私も愛してます。」
この行為がすごく恥ずかしくて逃げたくなるが右手でしっかり腰を捕まえられていて離れたくても離れる事ができない。
彼の巧妙な罠に嵌った。
もう、二度とは出られない。