Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第6章 パンクハザード
「なまえ、お前は何でローについて来た?海賊なら姉がやってんだろ。」
トロッコが動き出すのを待っていたらスモーカーさんに聞かれた。
そんなの…
「…何ででしょうね?」
「あ"?」
「すみません。何ていうか…一目惚れ?ローにっていうよりも"船長"に…かな。」
「…そうか。」
返事はそうでも顔は納得いっていなかった。
「納得してます?」
「いや。」
やっぱり…。
「別にわからなくてもいいんですけどねー。」
ベーッと舌を出しながらスモーカーさんに言うと盛大に舌打ちされた。
「急げー!!!逃げるぞ野郎共ォ!!!」
いつのまにか全員揃っていたようで、トロッコが動かせるようになった。
…そういえば、モネの心臓って…。
やめておこう。今は脱出の事だけでいい。
ボーッとしていたら何処からか爆発音がした。
「D棟だ。SAD製造室……!!!」
「ロー、そこが崩れたら…!」
「あぁ。この通路は山腹のトンネル。崩れりゃ生き埋めだ…‼」
「何でのんびり語ってんだ⁉」
ウソップさんからのナイスなツッコミを受けたが全く動じないロー。
ウソップさんが少し可哀想な気もする。
ガレキをうまくゾロさんが斬り、道を開いた。
「おいロー、シーザーはなぜおれの心臓を持ってるつもりでいたんだ。」
「!今ここで聞く事か⁉」
ローがチラっと私をみた。
大体の見当はついてる。
「……奴の勝手な勘違いさ。おれは秘書モネの心臓を親切に返してやっただけだ。人に親切にしときゃあ……てめェにいい事があるって言うだろ。」
ローはそう言って笑った。
本当に、先までよく考えてる。絶対に敵に回したくない。
ナミさんが風を起こし研究所から出る事に成功した。
ロボットに興奮してる男共はおいといて。
「バッファロー‼……‼お前は…ベビー5か‼?」
「ロー!!!…あなた本当にジョーカーに盾つく気⁉」
「この裏切り者がァ‼ジョーカーはお前の為にまだ"ハート"の席を…」
話に聞いていた2人が外で待っていた。
ベビー5さんて綺麗な人なんだなーとか考える暇があるのは余裕からなのか…少しのモネに対する未練からなのかはわからない。
「ん?誰だ?あいつら友達か?」
「_____いや。"敵"だ!!!」
ルフィさんの質問に迷いなく答えた。
やっぱり敵に回したくない。