Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第6章 パンクハザード
「ここには…私が必要かと!」
ゾロさんとたしぎさんが言い合いしてるが、そんな場合じゃない。
まぁさっきの戦いからしてもそうだけど、ゾロさんは女を斬らない。
話し合いの結果ゾロさんは戦いに参加しないことになった。
子供じゃないんだから…
「モネ、抜かないでよ。」
「なまえもね!」
侵入者を一人残らず駆除した彼女の力は並じゃない。
「"グランパスブロッサム"」
「ッッ!!!」
"シャチの桜"命名シャチ。
斬ったときの血が桜のように舞うことからそして、利益にならないものは襲わない動物のシャチ、滅多に刃を抜かない私の事を例えたらしい。……最初はかなり笑った。
「なまえ、貴女の覇気はそんなに弱くないでしょ?」
「気づいてた?」
「ええ。」
やはりまだ、私にも迷いがある。
それはモネにも言える事で、私を避けるようにたしぎさんを攻撃している。
「たしぎさん!!!」
肩を食いちぎられる…!
「キャアア!!!」
先に離れたのはモネ。
ゾロさんが斬撃を飛ばしたんだ…
「ナメられたもんだな雪女。……聞くがお前、絶対に人を噛まねェと保証できる"猛獣"に会った事はあるか…⁉おれはねェな…」
ゾロさんがモネに近づいて行き…斬りかかる。
「"一刀流大辰撼"」
モネの体が二つに斬られた。
でも今のたぶん…
「まさか!覇気を使ってなかった!!?」
たしぎさんも気づいたんだ。
「逃が…さない…‼」
「"斬時雨"!!!……あなたの…負けです……‼」
たしぎさんがモネにとどめを刺した。急いでモネの元に駆け寄る。
「モネ‼」
「なまえ…ハァ…ハァ…」
息を荒くしてるモネ。
「モネ…私にはやっぱりだめだった。」
「ふふ…それでいいの。…私も、なまえの事は…殺せない…友達でしょ?」
「また、さ…会えたら今度はケーキ作りたいな…」
「ええ。ローに合わせた甘さ控えめ…でしょ?」
「ふふ。よろしくね。」
「約束…」
小指を繋いだままモネが目を閉じた。
気を失ったのだろう。少し遅いが、まだ脈は残ってる。
「なまえ、行くぞ!!!」
「あ、先行っててください‼行く場所があるから…」
「…わかった。気をつけろよ…‼」
「ありがとうございます‼」
確かあそこから…ガスに触れず「SAD製造室」に繋がる通路があった。少し遠回りになるが、ローの目的が今もそこなら…