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Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第6章 パンクハザード


今頃、ローは何しているのだろう。
根拠はないが、なんだか嫌な予感がする。

「あの怪物の名は確か…"スライム"私本で読んだことあります‼スライムとは女性を好んで襲いその体液で女性の服のみを溶かしてしまうハレンチ怪物。」
「ええ⁉何だその都合のいい怪物!!そ…その本今度貸してくれ!!!」
「拙者も‼」

スライムについて変な知識を持っているブルックさんに、本をねだるサンジさんと侍。

「バカ共よく見ろ。」
そんな中冷静なゾロさん。
状況をしっかり把握していたようだ。
そして、サンジさんはさっきとは変わって男らしく毒の湖に飛び込み胴体を探しに行った。


「っ…!!!」
「なまえどうした?」
「い、いえ…大丈夫です。」

何か…この気候の寒さじゃない寒気がした。悪寒?でも体調に異変はない。
頭に浮かんだのは倒れたロー…。
どうして?

「あァァァ〜〜!!」
「おいどうした!!!」

突然侍が叫び出した。
事情を聞いても「いたくない」と見栄を張るばかり。
サメに食べられてるのかもしれない。

「あぁ…マズイですよ。」

ブルックさんが湖の異変に気づき声をあげた。
危ない…湖一面毒の色になってきている。

「あっ!!」
「サンジさんっ!!!」
「おお持ってんじゃねェか。」
「…本当に……!!!」

サンジさんが呼吸を落ち着かせ侍に胴体を渡した。

「拙者‼名を錦えもんと申す‼」

自己紹介をし、サンジさんに土下座で礼を言っている。
そんな錦えもんに怒り出すサンジさんだが、

「あのっ!周り…囲まれちゃいましたけど…」
私の言葉で我に戻るサンジさん。
ブルックさんとゾロさんを怒鳴り散らす。
よく怒る人だなぁ…。

「アレを燃焼させ活路を開こう‼」

錦えもんが剣をスライムに向けて斬った…。
「?」
「さて道は開けた。」

爆発に飲み込まれたと思ったが、彼はその爆炎まで斬ったのだ。
"狐火の錦えもん"と呼ばれる彼の実力だ。

だが、また問題が起きた。
巨大なスライムに追いかけられているのだ。

で、私はゾロさんに抱えられている。
恥ずかしいが、さっきの爆発で飛んできた火の粉をよけようとしたら石に躓いて足を捻ったのだ。
それで、そんな足で走られても困るといわれ、抱えられている。

「すみませんゾロさん…」
「気にすんなっ…道案内してくれればいい‼」
「はい…!」
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