• テキストサイズ

Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第6章 パンクハザード



「なまえ…お前、裏切りか?」
「は?何言ってんの。私が裏切るわけないじゃない。"イエティ COOL BROTHERS"ロック、スコッチ…。」
「え⁉なまえちゃん⁉」

サンジさんが動揺してるけど気にしない。

「シーザーの命令で来たんでしょ?私はここまで案内しただけだから。背中乗せてね。後はよろしく。」

差し出されたロックの手に飛び乗り背中に移る。
ごめんね皆。

ガスを発砲する2人の背中にいればガスを吸い込む可能性は無い。
あとは、3人が落ちるのを見届けるだけ。

「ロック、ありがとう。私は戻るから降ろしていいよ。」
「あぁ。信用させておいて逃げ場を無くさせるなんてお前もCOOLだな。」
「ふふっ。海賊だもん。人なんか騙してなんぼでしょ?」
「最初は可愛いだけの女かと思ってたら違ったようだな。」
「褒め言葉?どうもありがとう。じゃあね、また後で。」

皮肉っぽく2人に笑いかけ、その場を後にする。

ゾロさんの斬った剣山を滑り、3人が落ちた場所まで行く。
騙されてんのはあんた達…ロック、スコッチ。

降りた場所にはすでに3人が立っていた。

「ごめんなさい皆。こんなことさせちゃって。」
「なまえちゃん!おれらを騙したんじゃなかったのか⁉」
「私が騙したのはあっち!多分、ゾロさんはわかってたと思ったんだけど…」
「あぁ。なんとなくだがな。」
「何ィ⁉クソマリモに負けたなんて…‼」

喧嘩してる2人はほっといて、ブルックさんに話しかけた。

「ブルックさん、探してる侍を見たのはこの辺?」
「ええ、湖にさしかかる前に"胴の人"とは逸れてしまったので彼にそう伝えました。」

四人で並走しなら侍を探す。
風も強いし探し出すのは簡単なことじゃない。

少しペースを落とし周りを確認する。
足元でカシャンと凍っている所があり、注意して降りる。ん?いや、凍っている?
何度も来たが凍る要素なんてなかったような…

「コレって…!」
「おおォ‼?コレ侍じゃねェか!!!」
「え‼?」
「何だコイツ‼凍ってんぞ‼」

ゾロさんも気づいたらしく全員に呼びかける。
サンジさんが足で氷を割り意識を無理やり戻らせた。

聞くと上半身が水に浸かり凍えていたらしい。
侍に手を貸すのはサンジさんの中のケジメだという。
本当に、この海賊は海賊らしくない。
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp