Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第6章 パンクハザード
「なまえ!そっちの雑魚どもの相手してやれ‼」
「アイアイキャプテン‼」
私が彼のサークルから出た瞬間に執刀した。
彼の呼び名"死の外科医"の由来だろう。
たしぎ、と呼ばれる女性がスモーカーさんの注意を聞かずにローに斬りかかった。
やめればいいのに…。
女でも容赦しないんだから。
よっぽど彼女を慕っているのだろう部下達は彼の能力も把握せず銃弾を激しく打ち込む。
しかしそんなものは効かなくて、彼の指先だけで雪と銃弾が入れ替わる。
そして、オブジェとなっていた軍艦を剣の動きで落下させる。
あぁ、これ…かなり体力消費してないか?
「…彼の邪魔をしていただきたく無いので私が少し相手をしましょうか?」
サークルの外へ逃げた部下達に笑顔で話しかける。
「ひっ…!あ、あんたもかなり強いんだろ⁉」
「さぁ?ローの足元にも及びませんけどね。」
怯えてる男達にまた笑顔で答え、刀に手をかけ、一歩近づく。
「あの!あなた達は、何が目的でここにいるのですか?」
たしぎさんから無駄な質問を受ける。
「……じゃあ、私からも質問。あなた方は何故ここに?何を企んでいるの?海軍は…」
「!!それは……」
「あ、勝負…ついたようですよ…何一つ…あなた方に教える義理はありません。」
海軍を背にし、ローの元へ小走りで移動する。
「あそこ誰かいるぞ‼」
「ロー…あれは!」
「………麦わら屋。」
遠くから来る麦わら帽子。
「あれ〜〜‼?お前らは〜〜っ‼!」