Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第6章 パンクハザード
「麦わらの一味完全復活…。もう2年か…」
久しぶりに外で1人雪を眺める。
手元には新聞。
大々的に"麦わらの一味完全復活"と報じられている。
「元気かなぁ…」
元気でいてもらわないと困る。
ローが直接手術を施したのだから。
姉さま達との連絡はとれないが、今日の新聞に写真が載っていた。またルフィ様の手助けしたようだ。
ローの計画はもう少し。
あとは、邪魔さえはいらなければ…。というところ。
私自身の力もついてきた。
ローによれば"覇気"というもの。
自然系の敵にも対抗できるという。
「なまえ。」
「…モネ!」
今の私ならモネの能力にも対抗できる。
「おやつにしない?クッキーが焼けたの。」
「クッキー?食べる食べる!」
「ふふっ、じゃあ戻りましょう。」
新聞と刀を取りモネの隣を歩く。
ローの計画が実現した時は私とモネの関係が崩れるということ。
…それでも私は、ローについて行く。
理由は簡単。海に連れ出してくれた船長をこの世で最も尊敬し、愛しているから。
万が一彼が私たちクルーを裏切り、捨てるまでついて行く。
それが、ハートの海賊団全クルーの役目。
「いいかなまえ?船長は絶対だ。どんなに無茶な事を言い出しても、あの人は絶対実現させてみせた!だから俺たちは船長が大好きだし、信頼してる。お前にもわかる時が来るよ!」
ふと、海賊団に入ったばかりにしたシャチとの会話を思い出した。
今ならすごくわかる。
「なまえってほんとにローの事が好きなのね。」
「え?なんで?」
「今、彼のこと考えてたでしょ?すごく恋してる顔だったの。」
「そんな顔してた⁉」
「ええ。私もなまえのこと大好きなのに。」
「ふふっ、私もモネのこと大好きだよ?」
でも、少しだけ…。
少しだけ、この時間を伸ばしてほしい。