Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第6章 パンクハザード
時間が経つのは速く、クルーと別行動をしてから約1年が経った。
1年の中にはかなり色々な事があったが、シーザー達と互いに危害を加えるような事は無かった。
なまえとの関係は以前と変わらないが不満は無い。
作戦の方もそれなりに…。
遊んで過ごすような日もできて、いい気分転換になる。
「あっ…!」
「なまえ!…たく、気をつけろ。」
「あはは…ごめんなさい。」
雪に足をとられ転びそうになるなまえを支えた。
1年で結構大人っぽくなったが、見た目だけ。性格はまだまだ子供で、毎日見てきた雪にもまだはしゃげるあたりはある意味尊敬だ。
「ローは雪見てもはしゃがないんですか?」
「…毎日見てるしな。」
「それもそうですねー…」
おれに返事しながら雪だるまを作り始めるなまえ。
それをじっと見ているとすぐに出来上がった。
「ほら!ベポですよ!」
なまえの手には雪でできたベポの頭。中々上手いとは思うが、
「生首か…」
「ひどい!じゃあ体作ってくださいよ!」
「ふっ…いいだろう。」
なまえの隣にしゃがみこんで雪で形を作る。
なまえの口からたまに感嘆の声が聞こえる。
手先の器用さには自信がある。
「…ほらよ。」
「……すごい…!」
体と頭を合わせてやると嬉しそうにした。
「部屋に持って帰ります!」
「やめとけ。部屋に入ったらすぐ溶けるだろ…」
「うっ…じゃあ…」
雪で壁を作り、その内側に雪ベポを入れ、木の枝で壁に名前を掘っている。
「よしっ。これならいいですよね?」
「そうだな。そろそろ戻るか。鼻赤くなってる。」
「はーい!」
元気良く返事をして、おれの腕に自分の腕を絡ませてくるなまえ。
そんなのどこで覚えんのか…と思ったが、よくモネがなまえにやってたな。
「今日のご飯なんでしょうねー?」
「昨日のシチューだろ。」
「ですよねー。かなり余ってたから…」
そんな話をしながらいつも研究所に戻る。
それだけみると、今後のことなんて全く目に浮かばない。