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Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第6章 パンクハザード


「お疲れさまです。」
「あぁ。地図は?」
「できてますよ。」

全く色気のない会話。
それでも、一緒に居られるだけでいい。
なまえには手を出せない。
だからキスさえも…。
純粋ななまえに手を出して傷つけてしまったら…。なまえは他の、今までの女とは違う。
大切にしたい存在。

一度ペンギンにそう話したら「貴方らしくないけどなんか安心しました。なまえを傷つけたらおれが奪っちゃいますよ。」と意味深に微笑んだ。
誰にもやる気はねェがな。


なまえがおれの腕から抜け出し地図を持ってきた。

「こんな感じですね。」
「…ちゃんとしてるな。助かる。」
「いえいえ!」

最近はなまえから抱きついてくることが多くなった。
背的に背伸びをして、鎖骨あたりに顔を埋めてくるのがかなり可愛い。…前のおれならこんな感情なんてなかっただろう。

なまえの頭を優しく撫でてやると満足そうに笑った。
猫みてェなやつ。と内心ニヤけてしまった。


「…愛してる。」
「…知ってます。私も愛してます。ロー…」
「…知ってる。」


愛を囁くようなキャラじゃないのになまえの前ではそうなってしまう。
かなり自分が変わってきた。
あの時なまえを勧誘しておいて良かったと思う。

一度なまえに嵌ったら二度とは出られない…
そう実感した。


「私は、ローの思いを支えますから。」
「あぁ。途中で逃げ出すのは許さねェからな。」
「アイアイキャプテン。」






愛する____それはお互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである。
by. サン・テグジュペリ

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