Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第5章 ハート
「あ、キャプテンなまえが!」
「あ?」
少し飲み物に目線を移しただけでコレだ。
シャチは女と何か話してるし、こんなときにペンギンに買い出しを頼んでしまった…
「…少し行ってくる。」
「いってらっしゃい!」
なまえに絡んでるのは2人組。
なまえに刀を持たせてないし、持っていたとしても一般人に刃を向ける事はないだろう。
「いや…だから、一緒にきてる人居るんで…」
「いいじゃん。ね?」
「おい、人の女に手出しといて無事でいられると思うなよ…?」
おれの言葉に固まった3人。
結構恥ずかしいこと言った気がする。
「はぁ?誰だよアンタ。」
「聞こえなかったか?コイツはおれのだ。わかったらさっさと行け。」
「いいじゃん、一日くらい。」
「…!おいやめろ!コイツの服のマーク、ハートの海賊団だ!」
そういえば、服はいつものままだ。マークがついてるのは当たり前。
「わかったんなら早くソイツから手離せ。」
「「す、すみませんでした…!」」
さっきまであんな威勢良かったのに海賊だと知った途端尻尾巻いて逃げる奴ら。
「あ…ありがとうございました…」
「怪我は?」
「大丈夫で…」
「手、痣になってる。」
"大丈夫だ"と言うなまえの言葉を遮る。
「あ…こんなの大丈夫ですよ?」
「…痣はどうすると治りやすいか…」
「…すぐに冷やし、内出血が止まったら温めます。」
「あぁ、そうだ。よくわかりました。」
痕になってない方の腕を軽く掴み船の方へ歩く。
たまには医者らしい事もしてやらないとな。