Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第5章 ハート
「キャプテン…おれも海入りたい…!」
「しょうがねェだろ…」
目的の島についたのはいい。
リゾート地だというのも悪くはない。クルーは海ではしゃいでるから体休めにはなるだろうし。
ログは半日で溜まるからすぐに出航予定だが。
海の砂浜にシート敷いて日陰にいるのはおれとべポ。
能力者は海にはいれねェし、看板に"動物お断り"と丁寧に書いてやがる。
船にいるよりは涼しいから出てるだけで面白味も何もない。
「でも、なまえ楽しそうで良かったね!」
「そうだな。」
あの日から、なまえからの接触も増えたし、暇がありそうなら部屋に呼んで2人で医学書を読み耽ることが日課となっていた。
それでもやっぱり、シャチといることが多い。
現に今も。
アイツがナンパしないなんて珍しい。まぁ、なまえを前にしてナンパなんかできるはずがない。
なまえの護衛も兼ねているんだが…。
因みに、なまえが着ているのは前の島で買った水着らしい。
白のニット帽は脱いで、長い髪はポニーテールっつーのか?
何でも似合うんだな、あいつは。
「キャプテン、なまえのこと見てるでしょ?」
「……変なヤツに捕まんねェように監視してるだけだ。」
「ふーん…」
ベポに言い訳のような言葉を返しながら手元の飲み物を口にいれた。甘い…。
果物をそのまま液体にしたような味。他の奴らはよくこんなの平気な顔して飲んでられるな…。