Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第4章 上陸
「失礼します。」
おれの後に部屋に入ってきたなまえの表情が明るくなった。
「冷暖房完備、船長の特権だ。」
「最高じゃないですか…!」
初めて会ったときのような笑顔で部屋を見渡すなまえ…
「あ、私に何か話あったんじゃないんですか?」
部屋に呼ばれた=話、に繋がったらしい。
「いや。暑苦しい部屋に女をいれとくのはどうかと思ってな。」
「これは女の特権ですね!ありがとうございます!」
"女の"じゃなくて"お前の"、なんだが…そんなこと言えるわけがない。
「それと、アイツらの前であんま肌出すな。」
「え?」
「お前は男に対しての危機管理がまだ出来てないんだ。」
「危機管理…ですか…」
なまえは男がどんなモンだかまだわかってない。
純粋すぎるのも悩みだな。
「あぁ、旅を重ねて陸におりればいつかわかる。…早くツナギを着ろ。」
「…はい。」
何が何だかよくわかっていないようだがまぁいい。
適当に座るように言うと近くの椅子に座ったがすぐに立ち上がった。
「…気になるのか?」
「あ、すみません。少し…」
なまえが見ているのは薬品や医学書の棚。