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Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]

第3章 新しい仲間。新しい生活。



今日の見張りは私。
1人で暗い中居るのは少し寂しい。
寒いし…。怖い…。

「ぅ~…寒い…」

夜の海は暗い。
オバケでも出るんじゃないかってくらいに…。


「…!!」

小さい物音がした。
カツン…と規則正しい音。
近づいて来る…!

バサッ
「ひっ…!え…毛布?」


毛布が飛んで来た方向をみると、カップを2つもった人。

「寒ィだろ。」
「…船長さん。」
「ほら、」
「ありがとうございます。」


音の主は船長さんだったらしいです。

「ったく、女1人見張りはねェだろ…アイツら。」
「あはは…」


船長さんに貰ったカップに口をつける。
ココアだ。船長さんが作ったのか、コックを叩き起こしたのか…。美味しい。


「暇だから付いててやる。」
「助かります…。」

アイツらには説教だな。なんて笑う船長は完璧楽しんでる顔だった。


「もう慣れたか?」
「はい!皆面白くて、優しいです。」
「そうか。」

「ルフィ様達が動くのは2年後らしいですよ。」
「2年後?」
「はい。ルフィ様から聞いたんです。3日後にシャボンディ諸島って言ってたけど、今朝の新聞の腕のタトゥー、3Dにバツ、2Y…3日後じゃなく、2年後。って訳です。」
「なるほど。3Dの意味が分からなければ伝わらねェって事か。」
「はい。レイリーさんの機転でしょう。」


すごい思い切った演出だ。
海軍が居る中そんなこと…。

「麦わら屋が動き出せば海軍も慌てるだろうな。」
「そうですね。今回の事で頭一つ分出た感じがします。」
「だな。…なまえ、」
「はい?」
「オレについて来る気はあるか?」

少し、迷いのある目で私を見る船長。いつもと違い、少し弱々しくみえる。


「何を今更…どこまでもついて行きますよ。キャプテン。」
「ふっ…あぁ、頼む。」
「あれ、キャプテンには突っ込まないんですか?」
「キャプテンの方がいいからな。」
「じゃあ、キャプテンってよばせていただきます!」
「あぁ。」


予想外の返事。
距離が近くなった気がした。

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