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御伽アンダンテ【HQ】【裏】
第14章 刻
外の待合室で回診が終わるのを待っていると、先の看護士がまた声を掛けてくれた。
「牛島くん、もういいわよ」
「…はい」
「ちゃん、昨日から喋らなくなっちゃってね」
「……」
「牛島くんは、大丈夫?」
何が、とは言わずともわかった。
全然大丈夫ではない。
それでも、受け入れるしかない。
「……まあ、なんとか」
「何かあったら言ってね」
手を振られ、また来るように言われた。
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