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その先立ち入り禁止!【R18】

第5章 どうにでもなれ


蓮side

「何やってんだよ・・・お前は・・・」

「あなたを置いていけるわけないじゃないですか。」

「馬鹿かよ。」

「それはこっちのセリフですよ。どうしてもう他人の私を庇うんですか。」

「それは・・・」

物陰に隠れたまま、郁翔と至近距離で話す。
話す度にお互いの息が当たる。

「郁翔!どこだ!出てこい!!」

「「っ!」」

銃を撃ちながら迫り来る。
固唾を飲み込む。

どうする。
どうしたら・・・

「蓮様、前にも言いましたが私は貴方を愛しています。だから、貴方には生きてほしい。私の望みはただそれだけです。」

郁翔はこんな状況にも関わらず柔らかい笑顔を見せ、近くのパイプを握り物陰から出ようと立ち上がった。

また言えないまま、お別れするのか?
そんなのはもう嫌なのに。

気がついたら郁翔の袖を掴んでいた。

「どうしました?」

「ふざけんな。勝手に告白して勝手に消えんじゃねぇよ。」

もうどうにでもなれ。

「俺だって・・・お前が好きなんだよ・・・ばーか////」

「え・・・?」

「みーつけた。」

郁翔の後ろに銃を持って男が現れた。

「っ!?」

郁翔に銃口が向く。
そして、銃声が響き渡った。
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