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その先立ち入り禁止!【R18】

第3章 構って欲しいだけ


蓮side

目が覚めると外は真っ暗だった。

あれ・・・俺何やって・・・

何か身体中からいい匂いが・・・
それに布団も気持ちいいし、服も新しい・・・

何が・・・

あれは夢?
だとしたらどんだけ郁翔のこと好きなんだろうな俺。

そっか、夢か・・・少し残念。
体調もだいぶ良くなったし、郁翔の所に行くか。

ベッドから立ち上がり、歩こうとした。

「いっ!?」

腰に激痛が走り、膝からガクンと倒れてしまった。
なんだ・・・これ・・・

「失礼します。蓮様?」

ノックして、郁翔が入ってきた。

「っ!蓮様、大丈夫ですか?無理なさらないでください。」

「い、郁翔・・・俺達・・・」

夢じゃなかった?

「蓮様・・・申し訳ございません。あんな事・・・」

「じゃあ、やっぱり・・・何であんなこと・・・」

「・・・構って欲しかっただけだと思います。恥ずかしながら、賢人様の事ばかり話す姿を見て嫉妬してしまいました。それでも、あんなの酷いですよね。執事失格です。」

嫉妬?
郁翔が?

それを知って、少し嬉しくなった。

「・・・気にしてねぇからもういい。・・・風呂と服・・・してくれたんだろ?ありがとうな。」

「はい・・・」

本当に反省してるんだな。

「・・・執事辞めんなよ。俺、お前がいないと駄目だから。」

「・・・ありがとうございます。」
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